内側の馬場悪化が各騎手のレース戦略を変えさせた。
前半ペースが落ち着き、ほとんどの馬が外側に来る流れは厳しかった。
決め打ちの追い込みタイプ。
エイティーンガールには向かない展開。
武豊騎手コメント
「ペースが落ち着きすぎ、ほとんどの馬が外側にくる展開が厳しかった。
最後は全馬のびていた。」
結果論になるが、内側を狙って最後に馬場の真ん中に誘導する競馬をしていたら、
馬券に絡んでいたかもしれない。ヨハネスブルグ産駒は荒れ馬場を苦にしないから。
向かない展開でも力を見せて、最後は差し脚を伸ばしていた。
芝1200m路線では展開・馬場状況次第で、まだまだ活躍する馬。
今後の動向に注目したい。
レース結果1着~5着まで
1着 ⑧ヴェントヴォーチェ 6番人気 ルメール
2着 ⑤ウインマーベル 2番人気 松山弘平
3着 ①ヴァトレニ 4番人気 横山武史
4着 ⑯トウシンマカオ 1番人気 川田将雅
5着 ⑪オパールシャルム 11番人気 江田照男
レース回顧
結果的にキーンランドCは雨の影響を受けませんでした。
晴の良馬場になりました。
馬場状態は内目は荒れていました。
しかし、ほとんどの馬が外に来てしまうと、小回りで狭いコースの札幌で大渋滞になります。
外を回る選択をした馬達が渋滞状態の中、丁度馬場の真ん中から内目を通ってきた2頭のワンツー決着になりました。
今年のキーンランドCはスピードで押し切れない馬場と分かっていました。
逃げた①ヴァトレニの横山武史騎手、2番手⑪オパールシャルムの江田照男騎手ともにペースを上げません。
600m~800mの通過ラップが11.8秒となります。
芝1200mの競争としては珍しく中間ラップが落ち着きます。
ここで勝負があった感があります。
加えて、①ヴァトレニは最内を選択したのに対して、⑪オパールシャルムは馬場の外側を選択します。
この開いた馬場の内から真ん中沿いを付いてきたのが、⑤ウインマーベルでした。
その1つ後ろにいて1頭分内側にいたのが⑧ヴェントヴォーチェ。
それほど距離ロスすることなく、馬場の真ん中を抜けてくる競馬ができました。
馬場の外側を選択した馬たちは、馬郡が詰まってしまいます。
また、外を選択した馬たちのさらに外を通る形になってしまいました。
さすがに距離ロスが大きすぎたことが結果に影響しました。