ニエル賞に出走したドウデュースは4着

海外競馬

2022年9月11日(日)にパリロンシャン競馬場でニエル賞が行われました。
馬場状態はSOUPLE(重)でした。

ドウデュースは4着です。

内容のある前哨戦でした。

着順・通過ラップからレース結果を分析します。

着順

着順 馬名 タイム 上3F 着差 ゲート番 馬番 騎手 性齢 負担重量
1 シムカミル(SIMCA MILLE) 02:32.81 37.25   Gregory Benoist 牡3 58.0㎏
2 ラッソー(LASSAUT) 02:32.94 36.99  3/4 Cristian Demuro 牡3 58.0㎏
3 トゥルーテスタメント(True Testament) 02:33.10 37.70 1.L Olivier Peslier 牡3 58.0㎏
4 ドウデュース(DO DEUCE) 02:33.46 37.31 2.L 武豊(YUTAKA TAKE) 牡3 58.0㎏
5 アイハル(AIKHAL) 02:34.72 38.98 8.L Ioritz Mendizabal 牡3 58.0㎏
6 ラストロノーム(L’ASTRONOME) 02:35.91 40.82 7.L Christophe Soumillon 牡3 58.0㎏
7 デピュティルーラー(DEPUTY RULER) 02:39.49 43.55 18L Clement Lecoeuvre 牡3 58.0㎏

通過ラップ

通過距離 通過ラップ 1F計測タイム
0m 00:00.00
1400m 01:30.34 90.34(1F平均12.91)
1600m 01:42.63 12.29
1800m 01:55.09 12.46
2000m 02:08.01 12.92
2200m 02:20.11 12.10
2400m 02:32.81 12.70

レース結果分析

良い前哨戦です。

ただ理想は勝って欲しかったのが本音ですけど。

レースを振り返ります。

最後方に位置取りをして欧州馬のリズムに合わせるよう競馬をしていました。

パリロンシャン競馬場の芝2400mにアジャストするため、武豊騎手の意図的な戦略を感じました。

直線では一番外に回って先頭に立つか?

と思いましたが、最後の1Fでバテました。

ドウデュースの後半5Fは、12.18‐12.07‐12.22‐11.95‐13.14。

最後の1Fは13秒台で止まっています。

上位3頭は最後の1Fを12秒台でまとめています。

フランス初戦で初めてのパリロンシャン競馬場、SOUPLE(重)の馬場。

条件を考えると、よく走っています。悲観する内容ではありません。

日本馬は日本独特のフラットで草丈の短い時計の早いトラックコースに慣れています。

欧州独特のコース形態、馬場状態に初戦から適応することは困難になります。

ただ1度でも走ると適応してきます。

オルフェーブルが初めてフォワ賞を走った時のことを思い出します。
結果1着でしたが、日本でのパフォーマンスと比較すると大したことありませんでした。
本番の凱旋門賞では、かなり大外を回り続けながら、最後の直線で内に大きくもたれましたが2着でした。
2度目はパフォーマンスを上げてきました。

今回のドウデュースは追い切りのようなものです。

2度目は確実にパフォーマンスを上げてきます。

ニエル賞を使ってドウデュースにどんな変化が表れてくるのか注目になります。

3歳時に欧州競馬を使うと何等かの変化が表れてくるので。

エルコンドルパサーのように欧州の芝馬場に適応した走りができると理想なのですが。

凱旋門賞で圧倒する力があるか?と言われればありません。

しかし、まったく勝ちがないか?と言われれば、そんなことありません。

勝ちは十分にあります。

1997年の日本ダービーをサニーブライアンに騎乗して勝利した大西騎手の言葉を思い出します。

『1番人気はいらないから1着だけ欲しい(by大西直宏)。

凱旋門賞まで、あと約20日になります。

ドウデュースは人気を落とすでしょうが、面白くなってきました。