2025年の東京優駿(G1)を有力馬を中心に展望します。
出走馬

2025年6月1日(日) 東京11R 15:40発走 芝2400m
①リラエンブレム 牡3 57.0 浜中俊 (2-0-0-1)
②ショウヘイ 牡3 57.0 C.ルメール (2-1-0-1)
③エリキング 牡3 57.0 川田将雅 (3-0-0-1)
④ドラゴンブースト 牡3 57.0 丹内祐次 (1-2-0-3)
⑤レディネス 牡3 57.0 横山典弘 (2-0-0-1)
⑥ファンダム 牡3 57.0 北村宏司 (3-0-0-0)
⑦ミュージアムマイル 牡3 57.0 D.レーン (1-1-1-1)
⑧エムズ 牡3 57.0 戸崎圭太 (2-1-0-0)
⑨ジョバンニ 牡3 57.0 松山弘平 (2-3-0-1)
⑩トッピボーン 牡3 57.0 岩田望来 (2-0-0-2)
⑪ニシノエージェント 牡3 57.0 津村明秀 (2-1-1-2)
⑫カラマティアノス 牡3 57.0 池添謙一 (2-1-2-1)
⑬クロワデュノール 牡3 57.0 北村友一 (3-1-0-0)
⑭ホウオウアートマン 牡3 57.0 田辺裕信 (2-0-0-3)
⑮ファウストラーゼン 牡3 57.0 M.デムーロ (2-0-1-2)
⑯ファイアンクランツ 牡3 57.0 佐々木大輔 (1-2-2-1)
⑰マスカレードボール 牡3 57.0 坂井瑠星 (3-0-1-1)
⑱サトノシャイニング 牡3 57.0 武豊 (2-1-0-1)
最も運の良い馬が勝つ、馬場状態とレース展開が鍵

いよいよ東京優駿。日本ダービー。
前日の東京競馬場は雨。
芝はCコースに変更となった初週。
当日の馬場状態は回復が見込まれる。
どこまで馬場が回復するのか、しっかりチェックしたい。
クラシック第1弾の皐月賞は1番人気馬は徹底マークを受ける乱ペースの展開。
枠順の並び、そして、レース展開、各陣営の思惑、複雑に絡み合う。
逃げ馬不在で、レース展開次第でチャンスのある馬は多い印象だ。
有力馬

ショウヘイ
京都新聞杯の勝ち馬。
勝ち方はとても良かった。
あとは、皐月賞上位組みとの力関係。
正直なところ、力という面では一歩劣っている印象がある。
しかし、今回は枠順に恵まれた。
1枠②に入れたことは大きい。
ルメール騎手を確保できたことも良い。
上手く内々の好位を立ち回り、
有力馬が乱ペースを外目追走で消耗すれば、
チャンスが巡ってくるかもしれない。
エリキング
5ケ月ぶりの皐月賞は11着。
これまでのレース内容から、中山では良さが出ない印象がある。
2歳時は皐月賞4着に入ったジョバンニより上の成績で走っていた。
皐月賞は大敗をしてしまったが、能力は高い。
東京競馬場の芝2400mという条件で改めて見直したい馬。
今回、人気が落ちるのも、反って、マークが薄くなって良い印象がある。
気性的に掛かるタイプではないので、距離延長は良い。
中間の調整も攻めた内容となっている。
枠順も2枠③。一発あってよいところに入った。
中内田厩舎と川田騎手のタッグは好相性。
皐月賞から一番の変わり身を見せるのはエリキングかもしれない。
ファンダム
毎日杯の勝ち馬。
毎日杯の上り3F、32.5の末脚は強烈だった。
相手関係に恵まれたことや、ペースが落ち着いたことはある。
それでも、抜群の瞬発力を持つことは、今回の出走メンバー相手には強力な武器になりそうだ。
極端に速い上り3Fの時計を叩き出せるタイプは、ファンダムしかいない。
他の出走馬で上り3F、32秒台を出せるか?というと、どうだろうか。
個人的にはNHKマイルCに出走していれば、確勝だったと思っている。
あえて、距離延長の日本ダービーに挑戦。
馬体を見ても、芝2400mは長いと思う。
距離は確かに長い印象あるが、陣営は色気を持っている。
超スローペースの展開になったら、とても怖い存在だ。
ロードカナロア ~ サートゥルナーリアの継父。
瞬発力勝負はとても強い。
スローペースでも折り合える利口な面、レースセンスの良い面があるのは強み。
枠順は3枠⑥。日本ダービーでは好成績が出ている枠順。
上位人気馬の少し後ろから、動きを見ながら、最後に瞬発力を生かす形、
且つ、超スローペースの展開が嵌ってきたら、一発あっても全く驚けない。
ミュージアムマイル
2025年の皐月賞馬。
皐月賞はモレイラ騎手のレース運びの上手さもあったが、強い内容だった。
母系の血統背景はやや短距離傾向であるが、母父はハーツクライ。
八ーツクライの血が入ってくると、距離はこなして来る印象がある。
とくに3歳春の時点では、芝2400mの適応は十分に可能な印象。
掛かる馬ではなく、促さないと先団に取りつけないところもあり、距離は大丈夫。
日本ダービーに向けた調教内容は良い。
調教時計は皐月賞前とそれほど変わらないが、今まさに充実している印象。
3歳春時点の充実度が日本ダービーでは勝敗を左右する。
今回はレーン騎手が初騎乗となるが、名手は上手く対応するはず。
何と言っても、2023年の日本ダービーのタスティエーラでジンクスを打ち破ったレーン騎手。
前日の雨もミュージアムマイルにはプラスの印象。
極端な高速トラックは避けたい。
あまりに速い上り3Fの時計勝負になると対応が遅れる面は出るかもしれない。
適度に時計を要し、平均ペースで地力勝負になれば、
他人気上位馬が外目の枠番に入っただけに、4枠⑦に入ることができた利点が生きてくる。
ジョバンニ
皐月賞4着馬。
勝ち切れないが、地力の高さで常に上位入線している。
これまでのレース内容から、勝ち負けの圏内には十分にいる。
当日の馬場状態やレース展開次第では、一発あって驚けない力は持っている。
とくにこれといった課題が無いのも良い。
荒れた馬場もそれほど苦にしない。
勝ち切るには、やはり、距離ロスなく進めたいところ。
枠順は5枠⑨。回りの出方は見れる枠順。
勝負どころで自分から動かず、有力馬の動向を見て追い出せれば。
有力馬に何かあれば、ジョバンニの出番になる。
クロワデュノール
皐月賞2着馬。
3戦3勝の無敗、圧倒的1番人気で出走した皐月賞は、
徹底マークに合い、最後の直線は力尽きた印象。
それでも2着確保は力のあるところを見せた。
おそらく、今回も1番人気になると予想される。
レースセンスは良く、折り合いもしっかりしている。
気性も落ち着いている方で、東京競馬場は過去に2度経験済み。
中間の調整過程も順調で、久々の皐月賞を使われて状態を上げている印象。
今回も勝ち負けを期待できる中心的な存在だ。
心配な点、不安な点がないわけではない。
ハッキリ書くと、それほど、他の上位人気馬、皐月賞上位組みと力差がないこと。
ホープフルSは鮮やかに勝つことができたが、その印象が先行し過ぎている面がある。
展開次第では、厳しい局面になっても可笑しくはない。
皐月賞のレース内容が乱ペースになり、勝負どころで早めに動く形になったこと、
ここも日本ダービーに向けては良くない印象がある。
正直、皐月賞はダービーに繋がるレース内容とは言えなかった。
それでも利口そうな馬だけに、日本ダービーでは修正ができるはずだ。
勝ち負けの中心的な存在であり、状態は申し分ない。
あとは北村友一騎手。
落馬事故で大怪我を負って、復活のホープフルSでの涙。
個人的には、今回のダービーを勝って欲しい気持ちがある。
ただ、少し、カッとなる面がある騎手でもある。
皐月賞では、そこが出てしまった。冷静さを欠いていた。
過去には検量裁決室で机を倒すなど、荒ぶる面を見せた騎手。
日本ダービーの調教追い切り後の取材動画でも、そういった性格は全面に出ている。
間違いなく、他馬・他陣営はクロワデュノール&北村友一騎手を
揺さぶりにかけるレース展開を仕掛けてくる。
馬を信じて、陣営を信じて、自分を信じて、栄光を手にできるか。
大注目の日本ダービーになる。
マスカレードボール
皐月賞3着馬。
中山は相性が悪いコース。皐月賞の3着は価値がある。
正直、東京競馬場の芝2400mは距離が長いのでは?という印象がある。
ただ、高速トラックの東京芝と一番相性が良い、親和性が高いのは本馬という印象。
中間の調整過程は順調。
馬は極端に変わっていないが、今の力を十分に力を出せる状態。
枠順は8枠⑰。正直、不利な枠順。
思い切って、先団に取りついてしまうと展開が不利になりそう。
レース途中から捲ってくる⑮ファウストラーゼンがいるだけに、外目の先団にいると嫌な展開。
おそらく、⑬クロワデュノールをマークするレース運びをするのではないだろうか。
⑬クロワデュノールの後ろで、どう動くのかを待って、一呼吸置いて仕掛ける。
皐月賞の最後の伸び脚、東京競馬場との相性。
これらが噛み合えば、レース展開次第で皐月賞の1着馬、2着馬を逆転しても良い。
とくに東京競馬場に変わることは、とても大きい。
中山よりは明らかに東京向き。
馬場状態はできるだけ乾いて欲しい。
母父ディープインパクトの良さが出ている印象があるマスカレードボール。
雨の影響はできるだけ無くなり、高速トラックになれば、
高速トラックの日本ダービーと相性が良いディープインパクトの血が輝く。
サトノシャイニング
皐月賞5着馬。
まず枠順。8枠⑱。これは正直、厳しいのが本音。
コントロールが難しい面があるだけに、とくに厳しい印象がある。
今回、初騎乗となる武豊騎手。どう乗って来るのか注目になる。
枠順の並びも悪い、というか、本馬にとってもは明らかに不利。
すぐ内に⑰マスカレードボールがいて、おそらく、⑬クロワデュノールをマークする。
その外にいても良くないし、かといって、さらに後ろに下げても良くない。
コントロールが難しい面があるだけに、もしかしたら、逃げる可能性はあると思っている。
武豊騎手、日本ダービーに出走する以上、「勝ち」を狙うはず。
万が一にも勝てる展開。これを考えると自らペースを握れる展開。
これは十分にあるのかもしれない。
最後に
様々な予想を考慮された上で、馬券検討の助けになればと思います。
馬券は自己責任でお願いします(*人>ω<)。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。