脱帽です。
カラテ自身は芝2000mで初勝利をあげています。
しかし、ここでトップハンデできっちり勝ち切るイメージはありませんでした。
ここのところマイルの速い流れに適応できていないように見え、
そこを考慮して距離延長の判断をした陣営の勝利でしょう。
菅原明良騎手はカラテの能力を信じて上手く流れに乗りました。
カラテ自身は530㎏以上ある大型馬なので負担重量が重くても
それほど苦にしなさそうです。
この先も重賞戦線で勝ち負けしてくると思います。
父トゥザグローリーは中央競馬の重賞で2頭の勝ち馬を出しています。
1頭は今回のカラテ。もう1頭はゲンパチルシファー。
ともに6歳で重賞を勝っており高齢になっても能力は衰えません。
こういったところ生産者の目にとまるかもしれません。
カラテの母系を辿るとゴールデンサッシュにたどり着きます。
ステイゴールドと同じ母系です。
6歳ですが、まだまだ活躍を期待できます。
父トゥザグローリーはキングカメハメハ産駒ですし、
香港など海外遠征したら面白いかも。
菅原明良騎手について
今、勢いのある若手騎手です。
美浦所属の若手は、早い時期から活躍することが難しい印象があります。
実際に若手に率先して騎乗させる風土ではありません。
そんな中、騎乗馬の力をしっかり出す騎乗で着実に勝利を積み重ねてきました。
今回、新潟記念を勝ったカラテが、芝2000mで勝ち切れるとは思わなかったです。
ある程度の実力馬を復活されるというか、持ってくることのできる騎手です。
同期には、岩田望来騎手など、とても乗れる若手騎手が揃っています。
ゆくゆくはGⅠを勝てる騎手になると思っています。
まだ、中央開催で有力騎手が揃うと影は薄くなってしまう感は否めませんが、さらなる飛躍を期待したい騎手です。
トゥザグローリー産駒について
カラテの活躍はありますが、年々種付け頭数は減っているようです。
種牡馬生活は継続しています。
カラテやゲンパチルシファーがどれだけ活躍できるかがトゥザグローリーの種牡馬生活に影響します。
今回のカラテの活躍で繁殖が集られるかだと思います。
産駒傾向は距離1600m~2400mまで、芝・ダート問わず走っています。
キングカメハメハの血のとおり、オールラウンダーと言えます。
カラテが香港やシンガポールで走ったら、もしかしたらすごく適性があるかもしれません。
日本に縛られず、海外に活躍を見出すこともありだと考えています。