2023年5月13日(土)の新潟競馬場。
2年目を迎えた西塚洸二騎手が1日3勝の活躍を見せた。
注目すべきは、3勝の騎乗依頼は全て栗東所属馬であったことだ。
中央競馬は大きく関東圏(美浦)と関西圏(栗東)に分かれている。
2年目の関東圏(美浦)に所属している若手騎手が関西圏(栗東)から騎乗依頼を受けることは難しい。
関西圏(栗東)へ武者修行に出たことで騎乗依頼のきっかけを掴んだ形だ。
この武者修行。
唐突に西塚洸二騎手が関西圏(栗東)へ行ったわけではない。
西塚洸二騎手、本人に素行に問題があったと言われている。
そして、それを見かねた関西圏(栗東)の有力厩舎である藤原英昭厩舎から声がかかったよう。
それだけ、藤原英昭厩舎は西塚洸二騎手の素質に目をかけていた。
1年目の西塚洸二騎手の騎乗成績を振り返ると、藤原英昭厩舎の馬に騎乗している。
結果として、1年目は勝つことができていないが、藤原英昭調教師から素質を見込まれたのかもしれない。
ここから、西塚洸二騎手の人となりを確認したい。
まず注目されるのはニュージーランド出身。英語が堪能である。
実家が乗馬クラブを開いていて、子供の頃から馬に乗っていた。
海外在住時は英語での会話が常であったよう。
日本に移住してからは日本語の方が上手く話せ無かったようだ。
鹿戸雄一厩舎に所属。
尊敬している騎手は、三浦皇成騎手、横山武史騎手。
とくに同じく、鹿戸雄一厩舎に所属する三浦皇成騎手からは色々アドバイスをもらっているよう。
勝ちたいレースは日本ダービー。
騎手を志したきっかけは、2012年のエイシンフラッシュの天皇賞・秋。
エイシンフラッシュと言えば、藤原英昭厩舎に所属していた日本ダービー馬。
ここに、藤原英昭厩舎との縁が感じとれる。
2023年5月19日現在、通算16勝。
1年目は10勝。
2年目は6勝をあげている。
まだ減量恩恵である▲だ。
素行問題の影響で上前半の騎乗機会が減ってしまったことで成績が伸びていない。
しかし、関西圏(栗東)へ武者修行に出て盛り返している。
とくに藤原英昭厩舎とのコンビは注目。
2年目の6勝のうち、3勝は藤原英昭厩舎である。
2023年4月9日(日)阪神4Rアクートゥス。
2023年5月6日(土)新8Rレッドベルアーム。
2023年5月13日(土)新潟5Rホールネス。
乗り方が荒く見えるが、馬への推進力が伝わるような強い追い方ができる騎手だ。
とくにホールネスで勝ったレースは印象的。
新潟の荒れた芝2200mの馬場で狭い位置から見事な差し切り勝ち。
2年目でありながら紆余曲折を経ている騎手人生。
同期には、角田大河、今村聖奈、佐々木大輔、等がいる。
栗東武者修行を経て、現在は差を付けられている同期を追い越す日は近いかもしれない。