【凱旋門賞 2022】パリ大賞典(GⅠ)の出走組は要注目

海外競馬

2022年9月11日(日)にドンカスター競馬場の芝2910mで行われた英セントレジャー(GⅠ)。

2着に2馬身半差をつけて快勝したのは、パリ大賞典で4着馬だったエルダーエルダロフ(Eldar Eldarov)。

エルダーエルダロフ(Eldar Eldarov)だけではありません。

パリ大賞典の1着馬オネスト(Onesto)は愛チャンピオンSで差のない2着に入っています。

パリ大賞典の2着馬シムカミル(Simca Mille)はニエル賞はを快勝しています。

凱旋門賞まで20日を切りました。

ここにきて、パリ大賞典組みが勢いを増しているようです。

パリ大賞典は2022年7月14日(木)にパリロンシャン競馬場の芝2400mで行われました。

馬場状態は稍重(Bon Souple)でしたが、タイムは02:27.76、上り3Fは34.99。

優秀な内容です。

凱旋門賞を検討する上で重要になるレースになりそうです。

そこで、改めてパリ大賞典の着順、通過ラップ、1F計測タイムを振り返りたいと思います。

着順

着順 馬名 タイム 上3F 着差 ゲート番 馬番 騎手 性齢 負担重量
1 オネスト(Onesto) 02:27.76 34.27   Stephane Pasquier 牡3 58.5㎏
2 シムカミル(Simca Mille) 02:27.82 35.06 ENC Theo Bachelot 牡3 58.5㎏
3 エルボデゴン(El Bodegon) 02:28.22 35.17 2.5 Ioritz Mendizabal 牡3 58.5㎏
4 エルダーエルダロフ(Eldar Eldarov) 02:28.64 35.70 2.5 David Egan 牡3 58.5㎏
5 ラストロノーム(L’astronome) 02:28.66 35.39 T Christophe Soumillon 牡3 58.5㎏
6 ピズバディール(Piz Badile) 02:28.92 35.83 1.5 Gavin Ryan 牡3 58.5㎏

通過ラップ

レース/出走馬 0m 1400m 1600m 1800m 2000m 2200m 2400m
レースラップ 00:00.00 01:28.59 01:40.89 01:52.75 02:04.29 02:15.83 02:27.76
オネスト(Onesto) 00:00.00 01:29.50 01:41.70 01:53.47 02:04.73 02:15.83 02:27.76
シムカミル(Simca Mille) 00:00.00 01:28.59 01:40.89 01:52.75 02:04.29 02:15.85 02:27.82
エルボデゴン(El Bodegon) 00:00.00 01:29.00 01:41.27 01:53.02 02:04.51 02:16.10 02:28.22
エルダーエルダロフ(Eldar Eldarov) 00:00.00 01:28.74 01:40.99 01:52.92 02:04.66 02:16.44 02:28.64
ラストロノーム(L’astronome) 00:00.00 01:29.24 01:41.48 01:53.25 02:04.67 02:16.22 02:28.66
ピズバディール(Piz Badile) 00:00.00 01:28.95 01:41.18 01:53.07 02:04.60 02:16.44 02:28.92

1F計測タイム

レース/出走馬 0m 1400m 1600m 1800m 2000m 2200m 2400m
レースラップ 0.00 88.59(1F平均12.66) 12.30 11.85 11.54 11.53 11.92
オネスト(Onesto) 0.00 89.50(1F平均12.79) 12.19 11.77 11.26 11.09 11.92
シムカミル(Simca Mille) 0.00 88.59(1F平均12.66) 12.30 11.85 11.54 11.55 11.97
エルボデゴン(El Bodegon) 0.00 89.00(1F平均12.71) 12.27 11.75 11.48 11.58 12.11
エルダーエルダロフ(Eldar Eldarov) 0.00 88.74(1F平均12.68) 12.25 11.93 11.73 11.78 12.19
ラストロノーム(L’astronome) 0.00 89.24(1F平均12.74) 12.23 11.77 11.41 11.55 12.43
ピズバディール(Piz Badile) 0.00 88.95(1F平均12.71) 12.22 11.89 11.52 11.84 12.47

レース結果を検証

1着馬のオネスト(Onesto)の上り3F「11.26‐11.09‐11.92」のラップが凱旋門賞に直結する内容です。

最後から2F目で11秒に近い時計を出して、先頭におどり出て、最後の1Fを押し切る。

凱旋門賞を2連覇したトレヴ(Treve)のように、パリロンシャン競馬場の芝2400mに適応した決め手を持っています。

現時点でオネスト(Onesto)陣営は英チャンピオンSと凱旋門賞の両方を検討しています。

日本馬の立場から言うと、「英チャンピオンSに出走してください。」とお願いしたいところです。

2着馬のシムカミル(Simca Mille)はニエル賞で結果をだしたとおり、安定した力の持ち主です。

先行押し切りタイプだけに本番の凱旋門賞で勝ち切ることは難しい印象があります。

しかし、十分に善戦はしてくると思われます。

ただシムカミル(Simca Mille)は凱旋門賞の追加登録料「約1650万円」を支払はないと出走することができません。

4着馬のエルダーエルダロフ(Eldar Eldarov)は英セントレジャーを勝ちましたが、力は劣る印象です。

凱旋門賞で勝ち負けに顔を出してきそうなオネスト(Onesto)、シムカミル(Simca Mille)が出走未定という事態。

日本馬による凱旋門賞初制覇を期待する立場としては、強敵が少ない方が好ましいのが本音です。

最後に

パリ大賞典(GⅠ)以外の路線からくる強敵もいます。

バーデン大賞(GⅠ)2着となった前年の凱旋門賞勝ち馬トルカータータッソ(Torquator Tasso)。

インターナショナルSを快勝した10戦10勝のバーイード(Baaeed)。

オネスト(Onesto)は、バーイード(Baaeed)が英チャンピオンSを選択した場合、凱旋門賞に来そうです。

欧州競馬は最後の最後まで出走馬がどうなるか分からないです。

日本馬の動向だけでなく、欧州馬の動向にも注視していきたいですね。