GⅠ6連勝中の現役欧州最強馬と言っていい存在になります。
バーイード(Baaeed)
牡4歳
10戦10勝
父Sea the Stars
母Aghareed
母父Kingmambo
GⅠタイトル
・ムーランドロンシャン賞 芝1600m
・クイーンエリザベスⅡS 芝1600m
・ロッキンジS 芝1600m
・クイーンアンS 芝1600m
・サセックスS 芝1600m
・英インターナショナルS 芝2063m(10ハロン56ヤード)
3歳の6月に初戦を走り、以降大事に使われてきました。
一貫して1600mの距離を走ってきました。
直近の英インターナショナルSで初めて2000m超え
のチャンピオンディスタンスに挑戦しました。
結果は2着のミシュリフに6馬身以上の差を付ける圧勝でした。
GⅠ競争に限っては、2着馬に最も着差を付けたレースになります。
あくまで個人的な印象になりますが、本来バーイードは
距離が延びていいタイプじゃないでしょうか。
血統にミスタプロスペクターの3×4を持っており、
先入観からマイル適性があると思っても不思議ありません。
ただ、英インターナショナルSでのパフォーマンスは
日本馬にとっては怖い存在すぎます。
距離延長もピッタリ折り合って、J.クローリー騎手のGOサインに
反応してグングン加速してきました。最後も脚色は衰えておらず、
むしろまだ余裕があるように見えました。
勝利騎手インタビューで「芝2400mも大丈夫だと思っている」とコメントが出ています。
既に9月に入りましたが、まだバーイード陣営から凱旋門賞は
回避するというニュースが出てきません。
今年は500年に一度の欧州干ばつの影響で雨が少ないです。
レース当日の馬場コンディションは良馬場になる可能性が高いです。
日本馬に有利ですが、バーイードにも合っています。
相手関係と馬場状態、そして陣営が感じている芝2400mの手応え。
どうも本気で挑戦する気でいるように感じます。
シーザスターズ(Sea the Stars)産駒について
シーザスターズは、凱旋門賞を勝った母アーバンシー(Urban Sea)の仔です。
父はケープクロス(Cape Cross)です。
ケープクロス自身は芝1600mで活躍した馬です。
半兄にSadler’s Wells産駒のガリレオ(Galileo)います。
ガリレオ産駒は、フランケルに代表されるように欧州競馬で大活躍しています。
半兄ガリレオと比較すると、これまでの産駒成績は劣ります。
しかし、ここにきてバーイード(Baaeed)という超大物を輩出しました。
ガリレオは1998年産、シーザスターズは2006年産です。
まだ若いシーザスターズに良質な繁殖が集まってくれば、半兄ガリレオを上回る種牡馬成績を出しても驚けません。