夏競馬の開催後半、そして雨、芝状態の変化に注意

中央競馬

今週土日の天気予報は良くない。

札幌、新潟は雨の影響を受けそう。

新潟芝外回りは内側を開けて、馬場の真ん中から外側で追い比べになるかも。

札幌の洋芝はタフなコンディションになりそう。

レース予想する上で、重要な要素になる。

天候には注意したい。

新潟競馬場の野芝について

新潟競馬場は、新潟県新潟市にあります。

芝コースは野芝100%です。

野芝は日本に在来する芝の一種になります。

高温多湿に適応した芝で、高温多湿になる夏の新潟の気候にあった芝になります。

芝の茎が地上を這うように広がっていく特性があります。

日本のどこにでもよく生えている芝になります。

学校のグラウンドや公園などにもよく生えています。

草を引っ張るとブチブチブチと周りに広がった茎が取れていきます。

日本に住んでいる人であれば、キャンプはピクニック等でシートを引いている下には野芝があったはずです。

夏には青々しく成長できますが、寒い冬になると枯れてしまいます。

色が茶色くなってしまいます。

過去の日本競馬は秋から冬になると芝生が茶色くなっています。

その頃は洋芝と野芝が混合された形になっていなかった時代になります。

野芝は茎が地上を這い、根つきが良いのでとても時計が速い馬場コンディションになります。

新潟競馬場はとても水はけが良いコースになっています。

多少雨が降っても、夏の高温と水はけの良さで馬場状態の回復が早いです。

札幌競馬場の洋芝について

札幌競馬場は、北海道札幌市にあります。

芝コースは洋芝100%です。

洋芝は寒冷地に適応した芝になります。

気候が高くならない札幌に適した芝です。

気温が10℃未満になっても耐えることができます。

野芝と比較して洋芝は根のある土壌に水分を蓄えやすいそうです。

それだけに雨が降ってしまうと、とても時計がかかるコンディションになります。

元々、洋芝そのものが時計がかかる傾向にあるので雨の影響が大きくなります。

また、野芝と比較して草丈が高くなります。

草丈が高いと馬が走る上で抵抗が増えますから、そこも時計のかかる要因のようです。

野芝と洋芝の混合編成をしたオーバーシードされたコースで、開幕週に青々としているのは洋芝がしっかりしている時だからです。

開幕週の方が若干時計がかかって、2週目以降の方が時計が速くなる傾向はあります。

オーバーシードは冬場に枯れる野芝が生えているところに、冬場に強い洋芝を飼育した状態のことです。

現在の中央競馬では、中央開催でオーバーシードがとられているため、冬場に芝生が茶色く見えないようになっています。